レース前の確認:返し馬で最終チェック
返し馬とは実際にレースをするコースに入った後に競走馬がウォーミングアップをすることを言います。この様子をチェックして馬の状態をチェックする最終判断としましょう。しかし、返し馬でチェックするのは競馬中級者以上でなければ、なかなか難しいものなので、いろいろなレースをみて研究して頂きたいです。
レース前の流れ
- パドック
- レース開始30分~40分前。パドック内を数週回った後に実際に騎手が騎乗します。先に解説した「パドックでチェック」をもう一度じっくり見て、パドックでの注意点をしっかり覚えておきましょう
- 本馬場入場
- レース15分前になると騎手が騎乗して本馬場に入場します。一つ前のレースで騎乗した騎手もまた、この時に騎乗することもあります。
- 返し馬
- 本馬場に入った馬がウォーミングアップを始めます。キャンターと呼ばれる駆け脚で実際に馬場を馬が走り出します。
- 待機所
- 屋根付きのスペースで「返し馬」を終わった馬から順に輪を書いて歩く、「輪乗り」を行います。ここでの様子は競馬関係者でなければあまり詳しくみることが出来ません。
- ゲートイン
- 発走時刻が近づいたら待機所を出てゲートインします。この際、奇数番号の馬から順にゲートに入りますが、ゲート入りが苦手な馬は早めに入らせる場合もあります。
返し馬でチェックする重要項目
- パドックで気になった部分をもう一度確認する
- パドックと本馬場で様子が変化する馬は結構います。返し馬では必ずこの変化を拾えるようにしておきましょう。返し馬は時間が限られているので、新しく不安な点を探すことはやめて、パドックで気になった部分だけ注目しておきましょう。
- 馬場との相性を見る
- 事前にそのコースの特徴と馬の適正はデータから判断できそうですが、実際に馬場に足を下ろした時の様子から馬場との相性を再確認できることがあります。見方としては馬が走り易そうにしているかを重点的にみるようにしておけばいいでしょう。
- 騎手と厩務員の様子を確認
- 見落としがちな点ですが、騎手などはその馬の抱える問題点をよく理解しているものです。騎手と厩務員の馬に対するアクションを見逃さず、問題点がなさそうかを探りましょう。
例として、本馬場に入っても馬を厩務員が引いたままの場合はイレ込みがひどく、落ち着きがない状態かもしれません。こういう点を見抜けるようにしましょう。